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日本一の内陸
- 2012/07/17(Tue) -
2012年4月28日
コース:佐久~臼田~雨川ダム~滝ガ沢~センガ沢~日本で海から一番遠い地点往復

 「日本」の「中央 や 中心 や まん中」という時に、まず、「日本」の範囲をどこまでとするかによって違ってきます。
北海道から九州までのいわゆる 本土 か。
島を考えるならば、どこまでを含めるか。
領土ばかりでなく、領海までも考えるのか。などなどあります。

 次に、「中央 や 中心 や まん中」はどのような基準、方法、材料で選ぶか、があります。
例えば、端 とした所からの、直線距離か。
東西と南北方向の距離か。土地の面積か。
子午線を考えるのか。
重心を考えるのか。など、いろいろな要素があります。

 この両方の組み合わせのために、全国各地に「日本のまん中」はたくさんあります。大ざっぱには、関東甲信あたりにある「まん中」は北海道から九州までの範囲でのことが多いです。それに比べて、西日本の「まん中」は日本標準子午線を使ったり、沖縄の先の南西諸島までを含めていることが多いですね。近県各地にあるいくつかの「日本のまん中」を、その地にある標識や碑のロゴだけで拾いますと・・・・

石川県能登半島禄剛崎  「日本列島ここが中心」
群馬県渋川市  「ここが日本の中心 日本のまんなか 日本の臍(へそ)中心標」
栃木県佐野市  「日本列島中心の地」
山梨県韮崎市  「日本列島の中心地」

 なぜそこが中心なのかは、興味がある方は別にお調べください。佐野と韮崎の場合は、後から名づけた方の苦心の作とも思えるし、どちらがどちらだか・・・。北関東は北海道と九州の端からと、日本海太平洋の中間あたりということで、わかる気がしますが・・・

 ところで、今回訪ねた場所について、一番わかりやすくまとめられていた プチたび から引用編集します。
「日本で一番海から遠い地点」
 日本国内で海からもっとも離れた場所は、どこでしょう? 実は、平成8年まで「日本で一番海から遠い地点」は、確定していませんでした。
 国土地理院では、測量法が昭和24年6月3日に制定されたことを記念して制定された「測量の日」(6月3日)の前後(2008年は6月1日に行なわれました)と夏休みに行なわれるイベントで、茨城県つくば市の「地図と測量の科学館」(国土地理院併設)に地図と測量に関する「なんでも相談コーナー」を開設しました。
 平成8年の夏休みの相談会で、「海から最も遠い地点はどこですか?」という質問が筑波大学の学生から寄せられました。一見素朴で簡単そうな質問ですが、国土地理院の専門家ですら、即答はできませんでした。
 回答は後日にということで、国土地理院の担当者は、「日本で一番海から遠い地点」を求める方法を考えます。あらかじめ、概算によって求めた候補地に、コンピュータにより内接する円を求め、これをもとに求めた最遠地点を割り出すという手法で、ついに「日本で一番海から遠い地点」が特定されました。それが、長野県佐久市田口字榊山209-1(旧臼田町)です。
海岸線までの球面距離は、
1.静岡県富士吉田市田子の浦港まで=114.853km
2.新潟県上越市直江津まで=114.854km
3.神奈川県小田原市国府津まで=114.861km
4.新潟県糸魚川市梶屋敷まで=114.866.km
です。
 場所がわかれば、ぜひ現地に到達したいと思う人もいることでしょう。でも到達には少しばかり苦労します。なにせ、場所は長野県佐久市の山中、標高1200mの地点です。アプローチは、県道下仁田臼田線。群馬県下仁田と佐久市の臼田を結ぶ県道で、群馬県側・長野県側どちらからのアプローチも可能です。県道から脇に入る林道の入口に「日本で一番海から遠い地点」入口の表示があるので、林道入口に車を置きます(林道は通常ゲートが閉まっています)。
 ここからは徒歩です。「日本で一番海から遠い地点」までは、徒歩で1時間30分ほどかかります。途中からは山道となるので、ハイキング程度の用意は必要です。「後半は沢道ですから、台風や大雨の後、急な増水などの恐れがある場合は入山を控えてください。」(佐久市役所臼田支所)とのことです。

 実際に現地を歩いてみました。日本列島のいずれかの海岸線で上陸して直線的に向かっても、もっとも遠い最奥の秘境です。待っていたのは猛獣ツキノワグマの恐ろしげな看板や、繁茂する毒草ハシリドコロなどの大危険地帯でした。はたして、到達点付近では猛スピードで走る黒い影が・・・
 「熊よりは小さい。でも小熊だとしたら・・・」と冷や汗ものです。しかし、それは・・・キジでした。日本一の場所で、日本の国鳥に出会うのも、この地との縁を感じました。でも本物の熊がいてはと、熊鈴を鳴らし、声を出しながら戻りました。

 今回のここは、海から一番遠いという客観的な事実だけを言っています。しかしそればかりではありません。この場所は日本の まん中や、中心 とさえ言えるような数々の特徴がありました。いくつか上げてみます。

① 日本一の大河同士の大分水嶺
日本海と太平洋のちょうど中間点に加えて、中央分水嶺となっています。しかも信濃川水系と利根川水系という日本一の大河同士の分水嶺です。

② 県境であり同時に地方境
 長野県内の日本中央、日本中心を初めとして、近県の まん中 たちも、各県の比較的中央部にあるのに対して、この場所は境界にあります。長野と群馬の県境ですし、同時に中部地方と関東地方という大きな境界のまん中にあります。

③ 国土面積の中間
 日本の人口を折半する境界が、およそ北アルプスから中央アルプスを通るラインに対して、日本の国土面積を折半するラインは中部地方と関東地方の境界です。東北・関東と長く接している新潟県の面積を双方に折半すると、面積はほぼ半分づつになります。この場所は日本を面積で大きく2つに分ける中間点付近となります。

④ 中心やまん中の中央にある
 ここから見ると関東甲信の中心やまん中が周囲を取り囲むようにあり、その中央に位置しています。
西は  日本中心・辰野町、本洲中央・松本市 
南は  日本列島の中心地・韮崎市
東は  日本列島中心の地・佐野市
北東は 日本のまんなか・渋川市
北西は 日本中央・上田市、本州のへそ・小川村、日本列島ここが中心・能登半島
というわけで、まん中の中のまん中になります。

⑤ 富士山頂に匹敵する
 垂直方向に海から一番遠い場所は、富士山頂剣ヶ峰です。水平方向がこの場所です。ということは、タテの富士山、ヨコのこの場所で、日本国土の特異点としては富士山頂に匹敵し双璧をなす所です。

 これらの特徴は別々に存在するわけですが、これだけ重なるとこちらも奇跡的とも思える場所です。

 次回はこのシリーズ最終回です。この企画の原点となったあと1つの日本一の場所を訪ねます。そして、中心だ、まん中だとことさらに言うつもりはありませんが、ひとめぐりして見えてきた私なりのそんな地点を考えてみます。

日本一内陸1 日本一内陸2 日本一内陸3 日本一内陸4 日本一内陸5 日本一内陸6 日本一内陸7 日本一内陸8 日本一内陸9 日本一内陸10 日本一内陸11 日本一内陸12 日本一内陸13 日本一内陸14 日本一内陸15 日本一内陸16 日本一内陸17 日本一内陸18 日本一内陸19 日本一内陸20 日本一内陸21 日本一内陸22 日本一内陸23 日本一内陸24 日本一内陸25 日本一内陸26 日本一内陸27 日本一内陸28 日本一内陸29 日本一内陸30 日本一内陸31 日本一内陸32
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日本中心
- 2012/07/11(Wed) -
2012年4月21日
コース:松本~辰野~鶴ヶ峰展望台~日本中心の標~大城山~日本中心のゼロポイント~荒神山公園

 今回はついに、日本の中心までやって来ました。日本の中心はJR中央線と飯田線が分岐する辰野町にあります。辰野町役場の公式サイトから案内を引用編集します。

 辰野町と下辰野区は、北緯36度と東経138度が0分00秒で交差する大沢地籍の区有林内にある通称・ゼロポイントに、「日本の地理的中心」と記した、高さ2mの標柱を建立しました。この地点は大城山山頂の北、約1キロ地点にあり、上平出地区からは湖北衛生センターのほぼ西、約500mの山中にあります。
 同地点から北西の鶴ケ峰には、昭和45年に建設された「日本中心の標」と展望台があります。地元と町では、両地点を結ぶトレッキングコースを整備し、小野のしだれ栗森林公園と併せて「塩嶺王城県立公園」の誘客強化を図りました。
○ 「日本の地理的中心」について
 緯度経度が0分00秒で交わる点は国内に40カ所ほどあります。その中でも、辰野町のゼロポイントは「日本の地理的中心」である、との記載が「信州学大全」(元長野県立歴史館館長 市川健夫氏著)にあります。また町を訪れる観光客からは「日本の中心」を尋ねる問い合わせが以前からあり、静かな話題となっています。
○ 鶴ヶ峰「日本中心の標」と通称「ゼロポイント」の関係について
 大城山の北方鶴ヶ峰(標高1225.0m)には昭和45年に設置された石碑「日本中心の標」があり、碑には「東経137度59分36秒、北緯36度00分47秒」と刻まれています。この鶴ヶ峰には高さ6m、8角形の展望台があり、展望台に登ると視界はほぼ360度で、北・中央・南アルプス、八ヶ岳を望むことができるとても眺望の良い場所です。
 一方、ゼロポイント地点は山中にあり、眺望は良くなかったため場所をずらして鶴ヶ峰に設置したようです。 いずれにしても、辰野町のシンボル的な山である大城山近くを交差するこのゼロポイントが、「日本本土の中心」として観光に大いに寄与できるものとして開発された経緯があるようです。なお、「日本中心の標」の文字の揮ごうは辰野町の名誉町民である画家の中川紀元氏によるものです。

 この公式サイトと、ゼロポイントにある案内板で全体の概要は分かります。大まかには、日本の中ほどにある経度緯度がちょうどの整数で交わる所、と地理的、位置的なことが強調されています。さらに、この辺りを諏訪や塩尻くらいまでを含めた塩嶺周辺全体で考えると、ほかにも、日本の中心というにふさわしいいろいろな特異点が見えてきます。いくつか上げてみます。

① 日本の主な地域への交点になっている
鉄道、国道、高速道にしてもここを中心に見ると
東は 山梨から関東、首都圏、東京へ
南は 伊那盆地を通って東海地方のまん中へ
西は 木曽路を通って、名古屋中京圏から、京阪神、西日本へ
北東へは和田峠を越えて上田、長野を通って新潟から東北地方へ
北西の北陸地方へ向かうならば松本、糸魚川と行くか、直接の安房峠越えを
このような交通網の結節点は、扇の要であり、空港でいえばハブ空港のような所です。

② 河川も日本を代表する大河川の上流、源流が集まっている
 塩嶺自体は天竜川と支流の小野川にはさまれていますが、少し東からは富士川の、少し西からは木曽川の、北からは信濃川の支流も含めた源流が流れ出しています。

③ 太平洋側、日本海側のほぼまん中

④ しかもそこが中央分水嶺になっている

⑤ 中央分水嶺のほかにも 中央 と縁があり、中央の中にある
 近くに「中央」自動車道が走り分岐点になっている
 善知鳥峠で「中央」アルプスともつながっている
 地質的には「中央」構造線が通り、フォッサマグナ西縁との交点ともなっている
 何といってもJR「中央」線に、三角に囲まれている。中央の中にあるのだから、中心といえる

⑥ 日本の東西人口のほぼまん中
 人口分布には重心のほかに、中央値中心という数値があります。これは緯度と経度のそれぞれについて、人口分布の中央値となる点をいいます。その地を通る経線より西の人口、東の人口、その地を通る緯線より北の人口、南の人口は、全て等しくなるような地点で、日本全体では、2005年現在、飯田市付近だそうです。ということは、経度はほとんど変わらない塩嶺もほぼ東西人口の中央といえます。

 ほかにも、この地には細かい特長がありますが、この①~⑥まではそれぞれ別々のことが偶然に重なって起こっている所へ、さらに経度緯度がゼロポイントで交わっていますので、中心かどうかということ以上に、奇跡的な特異点と思います。
 実際に現地を歩いてみると、展望台からの眺望はいいですが、わりとどこにでもありそうな尾根道や山の斜面といった気がします。ゼロポイントへの案内標識はいい味の手作り感がありました。せっかく 日本中心 とうたってますので、群馬嬬恋村や横浜でも行われている 愛を叫ぶ イベントを、ここならば
「日本の中心で愛を叫ぶ」
と、企画できますね。荒神山公園に寄って、辰野町を後にしました。

 次回は中心のさらにその奥へ、日本の最深奥部へ迫ります。

日本中心1 日本中心2 日本中心3 日本中心4 日本中心5 日本中心6 日本中心7 日本中心8 日本中心9 日本中心10 日本中心11 日本中心12 日本中心13 日本中心14 日本中心15 日本中心16 日本中心17 日本中心18 日本中心19 日本中心20 日本中心21 日本中心22 日本中心23 日本中心24 日本中心25 日本中心26 日本中心27 日本中心28 日本中心29 日本中心30 日本中心31 日本中心32 日本中心33 日本中心34 日本中心35 日本中心36
日本中心37 日本中心38 日本中心39 日本中心40 日本中心41 日本中心42
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本洲中央
- 2012/07/05(Thu) -
2012年4月21日
コース:三才山~浅間温泉~本洲中央の地~山と自然博物館~アルプス公園~松本

 日本中央 が東信の首都上田にあるのに対して、本洲中央 は中信の首都松本にあります。この2ヶ所は共通点も多く、日本中央が近くに別所温泉があるのに対して、本洲中央は浅間温泉の中に位置しています。大地からも祝福されて名湯がわき出ています。神仏にも縁があり、こちらでも日本中央にある長福寺と同じ薬師如来が祀られています。
 どちらも地図上では信濃川水系でどちらかといえば日本海側の方が近いですが、これは日本列島も本洲も、日本海側に湾曲していてより内側を中央としているためでしょうか。本洲中央から見て日本中央が北東に位置するのは、九州四国よりも、面積の広い北海道の影響が大きいのでしょう。山でも町でもどこにでも咲くオオイヌノフグリやタンポポは本洲の中央にもしっかりと咲いていました。
 本洲中央から3Kmほど西に、アルプス公園があります。大公園としては最も本洲の中央に位置する公園です。その眺望の素晴らしさなどは、本洲屈指のものです。
 「中央」という面的な広がりやあいまいさを感じさせる場所に対して、次回からは1点のポイントを目ざします。

 今回は出かけていませんが、本州 ということでは、小川村に 本州のへそ といわれる場所があります。本州を標高を無視して平面図で見た場合の重心になります。本州の形を紙で切り抜いて小川村法地地区の場所で支えると、ちょうどヤジロベエのようにバランスが保てるというわけです。それにちなんで村では「何事もバランスが大切。バランスの良い地域づくりを目ざす」としているそうです。

本洲中央1 本洲中央2 本洲中央3 本洲中央4 本洲中央5 本洲中央6 本洲中央7 本洲中央8 本洲中央9 本洲中央10 本洲中央11 本洲中央12 本洲中央13 本洲中央14 本洲中央15 本洲中央16 本洲中央17 本洲中央18 本洲中央19 本洲中央20 本洲中央21 本洲中央22 本洲中央23 本洲中央24 本洲中央25 本洲中央26 本洲中央27 本洲中央28 本洲中央29 本洲中央30 本洲中央31 本洲中央32
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